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声優オーディションに受かる人と、落ちる人の共通点


――講師歴1万時間以上の現場から見えてきたこと

声優オーディションについて語られるとき、「声質がいい」「若い」「運がよかった」といった言葉で片付けられることが少なくありません。

ですが、講師として1万時間以上、声優志望者からプロまでを見てきた立場から言うと、受かる人落ちる人の差は、もっと手前の“姿勢”や“思考”の部分にあります。

今回は、あくまで私・駆動良の経験則として、オーディションに「通る人」「届かない人」に共通して見られる傾向を整理してみます。


受かる人に共通すること

① 課題に対して「自分はこうしたい」が明確

受かる人は、オーディション課題を「正解探し」ではなく、自分の表現を試す場として捉えています。

・このセリフをどう届けたいのか

・どんな人物像として立ちたいのか

・自分の強みをどこに置くのか

完璧である必要はありません。ただし、自分なりの指針があるかどうかははっきり差が出ます。


② レッスンで出た課題を“持ち帰り対応している”

受かる人は、レッスンで指摘された内容を「その場限り」にしません。

次のレッスンまでに、

・完全にクリアしてくる

・もしくは、どこまでできてどこで止まっているかを把握してくる

このどちらかには必ず到達しています。

重要なのは「できたかどうか」ではなく、自分で考え、試した痕跡があるかです。

これがあると講師の指摘の精度が格段に上がります!


③ 指摘に対して、まずやってみる

受かる人は、指摘に対して感情的な抵抗が少ない傾向があります。

「なるほど、じゃあ一回やってみます」この一言が自然に出る人は強い。

もちろん、すべてを鵜呑みにする必要はありません。ただ、検証する前に否定しない

この姿勢が、現場ではそのまま評価につながります。


落ちる人に共通すること

① 何をするかを講師に丸投げする

落ちる人に多いのが、

「どうやればいいですか?」「正解を教えてください」

というスタンスです。

講師は方向を示すことはできますが、代わりにオーディションを受けることはできません。

自分の判断を放棄した状態では、表現も責任も他人任せになってしまいます。


② 指摘に対して否定から入る

「でもそれは自分には合わないと思って」「前に別の先生に違うと言われて」

こうした反応が癖になっている人は、成長が止まりやすい。

否定そのものが悪いわけではありません。できるのであれば…

問題なのは、試す前に閉じてしまうことです。


③ 「どうしたいか」が最後まで見えない

落ちる人は、最後まで「結局この人は何がしたいんだろう?」という印象を残しがちです。

声の良し悪し以前に、立ち位置が見えない

オーディションでは、完成度よりも「素材の良さ」「方向性の見えやすさ」「将来性」が重視される場面も多い。 ”何かあるかも!?”と思わせる人は強い!


④ 自分の持ち味を理解していない

・落ち着いた声なのに無理に若作りをする

・ナチュラルな芝居が得意なのに派手な演技に寄せる

こうしたケースは非常に多い。

不得手な方向を“努力だけ”で押し切ろうとすると、結果的に一番良い部分が消えることになります。



オーディションに「絶対」はありません。

ですが、落ちる確率を自分で上げてしまっている人は確実に存在します。

逆に言えば、今回挙げたポイントを意識するだけで、スタートラインには十分立てる。

才能の話をする前に、まずは自分の立ち方を整えること

これは、どんな時代でも変わらないと感じています。


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